たかがウッドデッキ、されどウッドデッキ

イペ材のご紹介

イペ材について

イペ材のご紹介イペは南米(ブラジル・ペルー・パラグアイ・ボリビア)に分布している(ノウゼンカツラ科)のハードウッドです。 
イペと称する種類は20数種あるといわれ、やはり産地により若干、材質に違いがあります。弊社で主に使用していますイペはブラジル北部産で積出港はベレンが主となります。
欧米では古くから屋外使用のみでなく、主に高級フローリング材として使用されています。近年、建築ブームの中国も相当数の量を輸入していてこれがイペの輸出価格の高騰の原因ともいわれています。
日本国内では弊社の知っている限りでは約17年前頃からアメリカ経由で「パオ・ロペ」という商品名で輸入され公共工事の海岸・岸壁・ヨットハーバー等から始まり、公共工事のあらゆるウッドデッキ・ボードウォーク・屋外木製品で使用されるようになりました。
イペ材が使用されている有名なところでは横浜の「大桟橋」アクアラインの「海ほたる」と弊社が知る限り(弊社の施工分も入れて)でも300箇所以上にのぼり、その耐久性に高評価を得ています。 
イペ材の強度
「世界の有用木材300種」(農林水産省林業試験場木材部編)によれば比重:1.06、曲げ強さ:1785Kg/cu、圧縮強度:916Kg/cu、せん断強さ:145Kg/cu,ヤング係数:178×1000Kg/cuとなっていますが、弊社で委託しました公共機関での試験成績でもだいたい同じような試験値となっています。数字を並べてもあんまりピンときませんが、どの数値も国産杉やレッドシーダーの約3倍も強度があるという事です。資料請求はこちら(問い合わせ欄にイペ強度試験成績書要とお書きください)
イペ材の特徴
特性としては他のハードウッドと比較して、紫外線・風雨に対する耐候性が高い(表面の割れ、ささくれ、反りが小さいまたは少ない)という特徴があります。
最も大きな他材より優れている点は、イペの「木肌が滑らか」だということです。弊社が10数年以上色々な木材でデッキを施工してきてイペを推奨する理由のひとつです。これは木材の切断面を見ていただければすぐわかるのですが、鋸でカットした木口断面でさえ平滑になっています。是非サンプルをお手に取りお確かめください。弊社では資料とともにサンプルも送付させていただいております。サンプル請求はこちら。
それではイペ材の欠点はなにかといいいますと、施工実例の写真のように色合いにけっこうばらつきがあります。また逆目とよばれる毛羽立ちがある材も数パーセントの割合で入る事があります。(弊社では重度な逆目は製作段階ではじき表面材は全て工場でバフ掛けの上出荷しています)次の欠点としては海水中では使用不可能です。海水中で腐朽したり金属のように塩害を起こす訳ではありませんが、フナクイ虫(二枚貝の一種)にはやられてしまいます。白蟻には強いのですがどうしてかこのフナクイ虫にだけは負けてしまいます。実は弊社では数年前に海水中に入れて実験したのですが食害されました。そういう理由でマリーナの上の床材部分はO・Kですが海中デッキ?、海中に入る杭での施工はお請けできません!

イペ材の加工性について

ウッドデッキ施工風景イペ材の加工性の悪さは職人泣かせです。よくハードウッドは硬くて、皆同じように難しいといわれてますが、イペ材を経験した職人は他の木材はず〜っと簡単だと言います。
確かにイペ材はドリルで穴開けをするときに、煙が出るくらい硬いのですが、それとともに他の木材にない独特のネバリを持っている理由によります。このネバリのためビスの打ち込み時にビスが途中で折れたり、頭が飛んでしまいます。
弊社ではイペ製のウッドデッキ・フェンス等を製作するにあたり、材の厚さ、使用される用途により6つのサイズのステンレスビスを使い分けしています。そしてこの6種類ごとに下穴の径・深さを決めて施工しています。これを守らなければ先程の折れ・頭飛びの現象が発生してしまいます。・・ちなみに私はこれを守って打ち込んでも10本に1本くらい折ってしまいます。情けないくらい不器用です・・・。  職人になれなかった弊社代表(談)   

イペ材の製材について

イペ材のご紹介イペ材は大きく分けると、S4S・E4E材とラフ材(フリッチ材)として輸入されます。専門用語ですので説明しますと最初のS4S・E4E材とは4面カンナ掛けの4面角を面取りカンナ掛けしたものを指します。ラフ材とは大鋸で挽割りしただけで表面はガタガタで粗くささくれも一杯でている状態です。
ほとんどがS4S・E4Eの板材・角材として輸入されていますが、大きな断面の材はラフ材として輸入され国内でそのサイズのままか再割後にカンナ掛けして使用されます。
弊社では板材・角材の断面サイズだけでも特注サイズを含め約20種類を保有・使用してウッドデッキ製作・施工を行っています。       
(写真は弊社が検品時にブラジル ベレンのイペ製材工場にて撮影)

イペ材の「ささくれ」について

イペ材のご紹介イペ材は「ささくれ」しやすいとHP上で書かれています例の横浜大桟橋のささくれしているイペの写真が右のものです。
写真では判りにくいかもしれませんが、分(ブ)が足りずにE4E・S4S材になっていないのです。つまり完全にカンナが掛かっていない状態のため、初めからささくれた状態で施工されたものです。これはモルダー(自動カンナ機械の一種で一度に4面と4ヶ所の角を丸く面取りする)をかける前の寸法が仕上がり寸法より小さいか、掛け代が少ないときに発生します。この現象はイペに限らずどの木材でも同じように発生します。
つまり横浜大桟橋のイペのささくれは発生したのではなく、元々あったささくれです。弊社では完成直後の見学で数ヵ所確認しています。
弊社ではこのような事が起こらないためにも、個人様向けのウッドデッキでは表面材・フェンス材は一枚一枚工場で検査し、再加工・バフ掛けの上、出荷しています。
ささくれが出たときは
他の木材と比較してささくれが出にくいとはいえ、全くでないわけではありません。
それで出たときの対処方法ですが、でたささくれ部分のみをナイフ。カッターで切り取り、その跡をサンドペーパー掛けしてやれば若干のへこみができますが、それで解決します。
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